ライター:シン

【レビュー】Ghost of Tsushima

對馬の冥人 Ghost of Tsushima(以下、GoT)はアメリカのデベロッパーであるサッカーパンチが制作した日本の侍にフィーチャーしたゲームである。GoTが発表された際に意外であったのは海外のデベロッパーが侍ゲームの題材として選んだのが「蒙古襲来(元寇)」で…

【レビュー】ゼノブレイド

未来を切り開く 筆者は当時(2010年頃)のJRPGに辟易していた。2010年頃の「JRPG」という単語自体も「日本産RPG」というよりも「旧態依然のシステムを使い回し続けるRPG」という蔑称としてのニュアンスが日本でも海外でも強い印象で、かくいう筆者も日本メーカ…

【レビュー】ファイアーエムブレム 封印の剣

人の可能性を信じる ファイアーエムブレム 封印の剣(以降、FE封印の剣)は筆者が初めて知ったファイアーエムブレム(以降、FE)シリーズタイトルだ。理由は単純で大乱闘スマッシュブラザーズDXにて登場したロイがきっかけでファイアーエムブレムという作品に興…

【レビュー】ASTRAL CHAIN

1コントローラー2コントロール ASTRAL CHAINはダイナミックなアクションゲームで高名なプラチナゲームズが開発したタイトルだ。本作はプラチナゲームズの田浦貴久さんが初めてディレクションを担当する作品だ。そういう事もあってかビジュアル面の方向性など…

【レビュー】聖剣伝説3 Trials of Mana

マナの試練 聖剣伝説3 Trials of Mana(以降、聖剣3リメイク)は聖剣伝説3をリメイクして誕生した作品だ。本作はE3 2019にて発表されたが、筆者はその発表に驚きと喜びが同時にあった事を覚えている。驚いた点の1点目はリメイクが発表されたこと、それ自体だ。…

【レビュー】ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ

命知らず ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ(以下、P5S)はアトラスとコーエーテクモゲームスとのコラボレーションによって生まれたタイトルだ。 発表当初は「ペルソナ無双か!?」という印象が強く、いわゆる"お祭りゲー"なのだろうと思っ…

【レビュー】幻影異聞録♯FE

Reincarnation 幻影異聞録♯FE(以下、幻影異聞録)はファイアーエムブレムシリーズで知られるインテリジェントシステムズと女神転生やペルソナといった作品で知られるアトラスがコラボした事によって生まれた作品だ。当初WiiUでコラボが発表された当時には一体…

【レビュー】SDガンダム Gジェネレーション クロスレイズ

交差しない光 SDガンダム Gジェネレーション クロスレイズ(以下、クロスレイズ)は名前の通りだがGジェネレーション(以下、Gジェネ)シリーズの作品だ。筆者のGジェネシリーズ遍歴は「Gジェネレーション アドバンス」「ワールド」をプレイしている程度であり、…

【レビュー】ポケットモンスター ソード/シールド

剣と盾 ポケットモンスターソード/シールド(以下、ポケモン剣盾)は20年以上の歴史を持つポケットモンスターの本編シリーズが初めて据え置き相当のコンソールに登場した記念すべき作品だ。映像のクオリティが格段に上がり、ワイルドエリアと言う広いフィール…

【レビュー】ラストストーリー

秩序と混沌 筆者がこのラストストーリーと言うタイトルをプレイするのは必然と言えただろう。モノリスソフトのゼノブレイドも同様であったのだが、ミストウォーカーのラストストーリーにおいても敬虔なスクウェア教徒であった筆者にとっては強烈な魅力を持っ…

【レビュー】ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~

ひと夏の成長 筆者はライザのアトリエがアトリエシリーズに触れる初めて作品となる。アトリエシリーズは非常に根強い人気のある作品である事は知っていたのだが、どういう訳か縁が無かった。今回のライザのアトリエに関しては向上したグラフィック面はもちろ…

【レビュー】Death Stranding

Tommorow is in your hands. Death Stranding(以下、DS)は小島秀夫監督が指揮する新生コジマプロダクションの記念すべき最初の作品だ。 小島監督がコナミ時代に制作したP.T.で共演したノーマン・リーダスが引き続き登場するという発表は衝撃的であり、感動的…

【レビュー】Metal Gear Solid V : The Phantom Pain

平和が終わる、Vが目覚める。 Metal Gear Solid V : The Phantom Pain(以下、MGSV)はステルスアクションであるメタルギアソリッドシリーズにオープンワールドの概念を導入した意欲的な作品だ。2019年時点では日本メーカーの作品でオープンワールドを導入した…

【レビュー】DAEMON X MACHINA

身体は闘争を求める DAEMON X MACHINA(以下、DXM)はアーマードコアの系譜を受け継ぐロボットアクションゲームだ。ロボットアクションゲームがめっきり少なくなった昨今、DXMのようなゲームが登場するだけでも嬉しい限りだ。 本作はリリース前にユーザーのフ…

【レビュー】ファイアーエムブレム 風花雪月

フォドラの夜明け キャラクターベースSRPGの始祖的存在のファイアーエムブレム(以降、FE)シリーズであるファイアーエムブレム風花雪月(以降、FE風花雪月)はWiiの「暁の女神」以来となる実に10年以上ぶりの据え置き向けFEだ。筆者は「封印の剣」からFEシリー…

【レビュー】じんるいのみなさまへ

ユートピア的ディストピア 最初に記載するが筆者はADVなどのゲームに疎く、また得意ともしていない。その事を念頭に置いてレビューを参照して欲しい。 ADVが得意でない筆者が本作「じんるいのみなさまへ」に興味を持ったのは、ひとえにその設定の魅力である…

【レビュー】妖怪ウォッチ4 ぼくらは同じ空を見上げている

ぼくらは同じ空を見上げている 筆者が妖怪ウォッチ4に興味を持ったのはゲームプレイが一新されたと言うポイントが大きい。それまでのシリーズは良くも悪くも「古典的なRPG」の印象があり、わざわざプレイしようと言う気になれなかったのが正直な所だった。そ…

【レビュー】Starlink : Battle for Atlas

長所は短所 Starlink : Battle for Atlas(以下、スターリンク)はUBISOFTから発売されたトイと連動したゲームプレイが可能なゲームだ。 筆者は2017年のE3でお披露目された際に観た宇宙戦闘の良さそうな手触りとユニークなトイが面白く感じた。そして2018年のE…

【レビュー】聖剣伝説3

子午線の子供達 聖剣伝説3は学生時代の筆者が長らくやりたくてたまらなかったゲームであった。聖剣伝説2をプレイし、人生で初めて「ハマった」と言えるほどに好きになったゲームの続編に当たるのだから無理は無いだろう。しかし、当時はSFC後期の名作ともな…

【レビュー】テイルズ オブ ヴェスペリア

正義を貫き通す テイルズ オブ ヴェスペリア(以下、ToV)はテイルズ オブシリーズの本編作品としては10作品目となる記念すべき作品だ。筆者のテイルズ歴はと言うと「デスティニー」「デスティニー2」「ハーツ」「レディアントマイソロジー」辺りをプレイした…

【レビュー】SEKIRO : SHADOWS DIE TWICE

成すべき事を成す SEKIRO : SHADOWS DIE TWICE(以下、隻狼)は”死にゲー”と形容されるサブジャンル「ソウルシリーズ」の総本山フロムソフトウェアの作品だ。 世界観はソウルシリーズでは西洋の中世/近世ファンタジーであったが、本作では戦国時代をベースとし…

【レビュー】ファイアーエムブレム ヒーローズ

キャラクタービルドの聖地 ファイアーエムブレム ヒーローズ(以下、FEH)は2017年にサービスが開始されたファイアーエムブレム(以下、FE)シリーズのスマートフォン向けアプリだ。 FEHはいわゆるシミュレーションRPGのゲームであり、歴代のFEシリーズに登場し…

【レビュー】三國志13

濃密なる三國志ライフ 筆者は三國志シリーズのプレイ経験は8からであるため、それほど古参の付き合いではないとは思う。しかし、それでも筆者の好みはわかるようになった。三國志シリーズではいわゆる君主プレイと全武将プレイの2パターンあるが、筆者は全武…

【レビュー】よるのないくに2

月の欠けた紺碧の夜 最初に書いておこう。筆者は前作「よるのないくに」をプレイしていない。本作「よるのないくに2」がシリーズ初めてだ。そのため、前作をプレイしていればこそのシーンに対してのリアクションは行えなかった。ご了承願いたい。 よるのない…

【レビュー】Dark Souls

アドバンスドJRPG ダークソウルは前作に当たるデモンズソウルと共に「ソウルライク」などと呼ばれるサブジャンルを確立したゲームの始祖とも言えるタイトルだ。 筆者が始めてプレイしたのは発売されてからしばらく経ってからであった。当時はプレイ動画など…

【レビュー】戦場のヴァルキュリア4

戦場に影を落とすフレンドリーファイア 戦場のヴァルキュリアシリーズはBLiTZ(Battle of Live Tactical Zone systems)と呼称するシミュレーションRPGとシューターをミックスしたような固有のシステムによってゲームプレイを実現させたゲームだ。本作はナンバ…

【レビュー】Red Dead Redemption 2

時間強盗 Red Dead Redemption 2(以降、RDR2)は2018年に発売されたタイトルの中でも最も注目を集めていた作品と言っても過言では無いだろう。そもそもパブリッシャーのRockstar Gamesと言えば「ゲーム業界の冨樫先生」と言っても過言ではないぐらいにリリー…

【レビュー】実況パワフルメジャーリーグ2009

一球入魂 実況パワフルメジャーリーグ2009(以下、パワメジャ2009)は当たり前だが2009年に発売された実況パワフルプロ野球(以下、パワプロ)シリーズの一作だ。本作はNPBでは無くMLBにフォーカスしたシリーズ作品の最終作品となっている。 2009年と言えば日本…

【レビュー】大神

太陽は昇る 筆者が大神という作品に出合ったのはPS2時代だ。当時から狼という動物が好きだった筆者は、狼が主役のゲームに手を出さないハズが無かった。今では名実共に史上に残る名作となっている。 それから約10年経った今、筆者も久しぶりにプレイをしたの…

【レビュー】ゼノブレイド2

オレは君と行きたいんだ。楽園に。君と二人で。 今回のレビューは非常に長文となる。その点だけは注意して読んで欲しい。 筆者はゼノシリーズが大好きだ。元々、敬虔なスクウェア教徒であった筆者はゼノギアスも好きな作品であった。また、ゼノブレイドでは…