【レビュー】スターオーシャン ブルースフィア

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星のように輝くGBソフトの傑作

スターオーシャン ブルースフィア(以下、ブルースフィア)はゲームボーイ(以下、GB)にて発売されたスターオーシャン セカンドストーリーの続編に当たる作品だ。

ブルースフィアは、セカンドストーリーを主軸としたアニメ(2001年1月放送)とほぼ同時期に発売された。
筆者はアニメからスターオーシャンシリーズを知ったため、そのタイミングで発売されることを知った本作に非常に強い興味を持ち購入に至った。
そして実際にプレイしてみれば…およそGBとは思えないほどの高い完成度の作品であったのだ。

なお、本作のレビューのスクリーンショットゲームキューブゲームボーイプレーヤーを使用して撮影を行っている。

 

スターオーシャン ブルースフィア

スターオーシャン ブルースフィア

 

 

 

ストーリー

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謎の惑星に墜落した仲間を救出に来たのだが…。

ブルースフィアのストーリーはSFが主軸となり、時系列としてはセカンドストーリーの後の話である。

当時の仲間(オペラとエルネスト)が宇宙船にて航行中に謎の惑星エディフィスに墜落。
その救難信号を受けたプリシス達が彼らを助けに行くのだが、なんとプリシス達も謎の惑星に墜落してしまう…。

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高度な技術の古代文明跡地に住む原生の人々

プリシス達は謎の未開惑星エディフィスの調査と先に墜落した仲間の救出を行っていくわけだが、徐々に明かされるエディフィスの実態はSF色が満載だ。
エディフィスに住んでいる人達も存在するのだが、彼らは”ギフト”と呼ばれる高度な謎の技術を使用した古代文明跡地に住んでいる。
なぜ高度な技術を保有したかつての文明は滅んだのか、なぜプリシス達は墜落したのか…それはストーリーを知ることによって明かされていく。

ゲームボーイであるにも関わらず、ストーリーにおけるテキストなどは比較的しっかり作られている。
また、イベントではキャラクターに応じてテキストの内容がしっかりと変化するため、その違いを楽しむ事もできるのはキャラクターが好きな人にとっても魅力がある。

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オープニング画面放置でキャラクター説明をしてもらえる

ブルースフィアではオープニング画面にて何も操作せずに放置する事で、前作未プレイでもなんとなく過去の事がわかるようにキャラクターの説明も用意されている。
また、前作セカンドストーリーとブルースフィアの間にどのような事があったのかも記載されているため非常に丁寧だ。

なお、ゲーム内のフィールド上では特定のキャラクターの組み合わせなどで発生するプライベートアクションも搭載されている。
容量的な制約からセカンドストーリーほどの物量は無いものの、キャラクターの関係性やパーソナリティがわかるイベントとなっているため必見だ。

 

システム

ブルースフィアの特徴的なシステムについて記載しよう。

 

バトル

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濃密なバトルアクション

ブルースフィアの戦闘はシンボルエンカウントにより行われ、敵に触れると戦闘用の画面へとシフトする。
戦闘はサイドビューのアクション形式で行われる。
戦闘では敵の間合いによりキャラクターが発動するアクションが異なり、また攻撃のヒットしたタイミングで攻撃ボタンを押せばコンボになっていく。コンボ数に応じて技が最大で3段階(レベル3)まで変化する。
コンボは無限にできるという訳では無く、キャラクターの隠しパラメーターとして「気力」というものがあり攻撃や技を使い続けると気力が減っていき、最後にはスタミナ切れを起こしてしまう。

攻撃の間合い、コンボによる攻撃範囲・タイミングなどを考慮して攻撃を組み立てる本格的なアクションとなっている。

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スキル習得は近年のパークに近い

キャラクターには経験値で上昇するような一般的なレベルの概念が無く、スキルの習得・強化によって能力を向上させていく事になる。
スキルの中には戦闘にて特殊な効果が設定されているものも存在する。
ただしスキルは全てを覚えられる訳では無いため、どの分野を伸ばすのかはロールなども考慮して慎重にキャラクタービルドをしよう。

最も注意したいのはキャラクターが覚える必殺技・呪文だ。
キャラクターの必殺技・呪文は特定のスキルを覚えている事が条件になっている事があるため、スキル習得を誤ると覚えられられない必殺技・呪文が発生してしまう。
また、必殺技・呪文は戦闘中に特定の行動(攻撃や呪文)を行う事で閃く。
特に必殺技は前述のコンボの「〇レベルの中距離通常攻撃」など指定が細かいため閃かせるには少しばかりのコツが必要だ。

クリエイト

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クリエイトはミニゲーム的で質・量ともに充実している

前述の戦闘の項にて説明したのだが、スキルの習得ではクリエイトと総称される要素をキャラクターが習得することがある。

例えば「調理」や「鍛冶屋」「錬金」…他にも「調合」や「複製」など全部で15種類(キャラクターが覚えるもの以外も含めると17種類)だ。
クリエイトはミニゲーム形式であり、全てでルールが異なり、入手可能なリワードも当然異なる。
また、プレイしてから結果がわかるまで(リワードの獲得まで)も短時間であるため、つい繰り返しプレイして楽しんでしまう事も多いだろう。
これらのミニゲームだけでも満足できてしまうほどのボリュームだ。

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クリエイトを駆使すれば序盤から強力な武器が作れるのは魅力的だ

ここではこれからプレイすると言う人向けに少しだけアドバイスとなる。

クリエイトの「鍛冶屋」では所有している武器と鉱物を使用して新たな武器を作るものとなっているのだが、序盤では非常に重宝する重要なクリエイトだ。
上図はラルフ遺跡1Fにあるフィールドアクションのジャンプで入れる比較的簡単かつ遺跡の入り口からも近いエリアだ。
重要なのは画像に写っている敵シンボル。この敵からは鉱物「ミスリル」がドロップするケースがある。
ミスリルは序盤では破格の鉱物であるため、これを使用して武器をクリエイトする事で中盤頃まで利用可能な有益な武器を製作可能だ。
しかも、画像中央のハシゴを昇り降りする事でリスポーンするため効率良くミスリルを狙えるのもオイシイ。
ただし、クリエイト「鍛冶屋」のミニゲームで安定して高得点が狙えるように練習は事前にしておく事はオススメする。

 

グラフィック

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ゲームボーイの中ではグラフィックは高水準だ

本作がゲームボーイであると言う事を考えれば、比較的高水準なグラフィックだ。
アニメーションなども細かく、強いこだわりが感じられる。

 

サウンド

BGMはブルースフィアのエディフィスと言う惑星の世界設定からか退廃的な曲調も多い。こういった怖い・物悲しいと言ったような曲調はゲームボーイで出力可能な電子音とも相性が良いように感じる。

しかしながら、それとは逆に戦闘BGMはゲームボーイが奏でられる範囲では限界があり少々物足りなさは感じるかも知れない。

 

総評

スターオーシャン ブルースフィアゲームボーイ作品とは思えないほどの品質と物量を詰め込んだ傑作だ。

しっかりとしたSFストーリー、キャラクター毎に変化するテキスト、濃密なバトルシステム、飽きる事のないミニゲーム的な多種多様のクリエイトなどなど…どこを見ても特筆に値する。
もしも、これを見ているアナタが本作をプレイしていないのであれば「ゲームボーイかよ…」などと侮らずに是非とも体験してみて欲しい一作だ。 

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ストーリーの設定や開発時の話も掲載されている攻略本

なお、「ファミ通」発行の本作の攻略本では開発者インタビューが掲載されており、開発の経緯や裏話、ストーリーの設定についても解説されている。
気になった方はこちらもチェックしてはいかがだろうか。

スターオーシャン ブルースフィア ファイナルガイド